COBRA臭素化学懇話会

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[臭素化学懇話会設立に向けて]

臭素は海水中に 60ppm (0.006%) 含まれ,推定資源量は 100 兆トン存在しているといわれるほど豊富な元素で,その誘導体は,難燃剤,殺菌剤,医農薬・工業原料などの用途に広く利用されています.

現在,世界的に資源問題が叫ばれる中,豊富な資源である臭素及びその誘導体の特性や機能を解明し,有用な物質・材料を開発することで社会に貢献するべきと考えます.

そのために産学官の場で基礎ならびに応用の分野に携わる研究者・技術者などの情報交換による知識交流ならびに連携の場として相互交流できる機会を設けたいと思います.

臭素あるいは臭素を含む化合物の研究・開発・利用などに携わる多くの分野の,多くの研究者・技術者あるいは研究機関や企業の参加をお願い申し上げます.

 

 

 

 [臭素化学懇話会へのお誘い]

 有機化学を専攻した方に、臭素に関する3つの質問をしたいと思います。

 第1は「これまでに有機臭素化合物を扱った経験がありますか?」です。ほぼ100%の方が「イエス」と答えるでしょう。これほど重要で一般的な有機化合物は無いと言っていいでしょう。第2は「臭素化合物を対象にした研究をした経験がありますか?」です。これには、ほとんどの方が今度は「ノー」と答えると思います。臭素の化学はもう終わっている。こう考えている方が多いのではないでしょうか?第3は「大学や企業の研究室で、臭素化合物に関連する実験を行った時、収率や反応条件等を不満に思ったことはありませんか?」です。この質問にも多くの方が「イエス」と答えられるでしょう。その時どうしましたか?先生や上司に相談を持ちかけても、深く研究する「ゴー」サインは出ず、「ま、これぐらいでいいか。一応の目的は達成しているんだし。」で片付けてしまいませんでしたか?

 この場合に、気軽に問題を話し合う場や、改良のヒントをもらえる場があったらどんなに助けになったでしょう。通常この役割を果たすのが、学会です。日本の化学界のなかにも様々な目的を持った学会や研究会がありますが、臭素に関する学会はありません。臭素は海水中に60ppm含まれており、昔から製塩後の鹹水を利用して生産されてきました。鉱工業資源の少ない日本にとって豊富にある数少ない元素資源の一つです。にもかかわらず、臭素の化合物を扱っていて、それを議論する場がない。解決する場がない状態でした。今回、有志の皆様の力をお借りして、気軽に臭素化学について話が出来るようにとの目的で臭素化学懇話会を発足いたしました。この懇話会の活動としては、年1回の講演会または研究会の開催と情報発信の場としてメルマガやホームページの充実を行なっていきたいと思っています。ホームページには知の広場を設け、会員の方々からの有用な情報、特に若い研究者や学生諸氏に有用であろうと思われる事柄を、臭素化学に限らず載せていきたいと考えています。第一弾として、「有機化学者のためのはじめてのX線結晶構造解析――費用を使わずに単結晶構造解析をしよう」を掲載しています。

 気楽に問題を持ち込め、気軽に話し合える場を作ることを目標にしています。是非皆様方の臭素化学懇話会へのご参加をお待ちしております。

 

平成20年8月1日

臭素化学懇話会会長

                                   宇野 英満

愛媛大学大学院理工学研究科教授)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                            Last Modified; 2007-12-12